Mr.メタリックのゴルフブログ

ハイパーメタリックガイザー

パター嫌いがどこ行ってもほめられるくらい上手くなったシンプルな考え方(vol.02)

この記事の要約

ストロークインパクト)についてのゴールは、意図した方向へ真っ直ぐ理想的な転がりで打つことです。

・パターでは、フックやスライスをかけることはできません。

・バックスピンやオーバースピンになるような打ち方もあまりよくありません。

・パターのロフトは3〜4度ありますがこれを殺さずに、レベルブローでボールの中心を打ちます。

・打ち出し方向は、フェースの向き80%、クラブ軌道は20%の影響を与えると言われています。

インパクトに向かって加速しながら当たります。また、急ブレーキ、急加速のように、大きな緩急をつけないように打ちます。

 

1、ストロークインパクト)

前回の記事で簡単ですが理想的な転がり方を定義しました。
その理想的な転がり方をさせるために必要なインパクトの話になります。

ここでのゴールは、意図した方向へ真っ直ぐ理想的な転がりで打つということになります。これができないと始まらないんですよね。まずは、強さとかどうでも良いので、これを習得します。

前提としてパッティングは、パターのヘッドとボールの物理的な衝撃(インパクト)がなければボールに力が伝わらないのでボールが動きません。当たり前ですが。なので、この当たり方が重要になります。

また、パターは3~4度くらいのロフトが付いていますので、インパクト後ボールは少し無回転の状態(浮いている状態)があり、その後地面に設置して転がり始めます。(この無回転の状態はおよそ20%くらいの距離と言われています。1mのパットを打つと、20cmくらいは無回転の状態ということになります。)


【横回転と縦回転】

横回転を加えるように打つ場合、例えばカットに擦って打ったりして回転をかけても(スピン軸をずらしても)、パターの場合スピンの影響でボールが曲がったりはしません。フックさせたりスライスさせたりはできません。

横回転の絵で、このようなスクエアでないインパクトをすると、当然パターからボールに伝わる圧力が逃げてしまうため、真っ直ぐ転がったとしても良い転がりにはなりません。

 

次に縦回転の話になります。
中心より下目で打つとボールが無回転の状態が少し長くなるため、地面に着地して転がり出して、転がりが安定するまでに時間がかかりますため挙動をコントールし辛くなります。

縦回転の絵バックスピン(無回転)

反対に中心より上目で打ったり、撫でるようにアッパーで打ってハーフトップのような当たり方で下から上に回転をかけるように打つ場合、いきなり回転が加わりますので、ボールが跳ねたり、いきなり地面を転がりますので、これも転がりが安定し辛くなりますし、直進性が強すぎる転がりになってしまいます。(下りで早いグリーンの時は大変なことになりそうです。コントロールが難しそうです。)

縦回転の絵オーバースピン



これらのことを考慮すると、意図的な横回転、縦回転は、あまり意味をなさなず、むしろリスクの方が大きいと言えますので、インパクトの瞬間は基本的にはスクエア、そしてボールの真ん中をレベルブローで打ち抜くというのが理想と言えると思います。

スクエア、レベルで打つ

(補足)

パターには3~4度ほどロフトがついています。
もしパターのロフトと同じ角度ハンドファーストで打つと相殺されて0度のインパクトになるのでそれを目指す人がいますが、これやると打った瞬間ボールが跳ねるような動きをする可能性が高くなります。その理由は、ボールは置くだけで芝に少しだけめり込む、つまり芝の抵抗があるからです。その為、ロフトをつけて打った瞬間にボールを少し浮かすことで変な抵抗を受けないように(コントロールできるように)パターにはロフトがついています。このロフトを殺してはいけません。レベルブローで打ちますが、ロフトは3~4度のままインパクトします。

 


【打ち出し方向について】

パターの場合、フェースの向きとクラブ軌道が方向を決定します(※)が、フェース向きに集中して良いと思いますので、特にショートパットの場合は難しく考えず、フェースをカップ方向に合わせて素直に打てばその方向へ転がります。
(※フェースの向き80%、クラブ軌道は20%の影響を与えると言われていますが、基本的に真っ直ぐ動かそうとしている際の軌道のブレ程度でしたらそこまでの影響が無いと考えます。)

また、フェースが真っ直ぐの時間が長いと真っ直ぐ打ち出しやすくなりますが、これをこじらせるとリリースをしないで、ビチャビチャに濡れたモップをひきずるような打ち方になります。これやっちゃうとボールに力がうまく伝わらず緩むし、インパクト時のロフト角にも影響を与え、理想的な転がりになりにくくなります。パターも、クラブを牛耳ることはせずにしっかりリリースしてパターに仕事をしてもらうことで、軌道が安定しやすくなります。

 

【ヘッドスピードについて】

俗に言う緩まないようにするということですが、基本は、テークバックして切り返してからインパクトに向かってクラブは加速しながら当たります。これは、しっかりとボールに力を伝え、しっかりと転がってもらうために大切なことです。そして、もう一つ大切なことは、急ブレーキ、急加速のように、大きな緩急をつけないということですね。


ということで、理想的なパッティングをする選手はこちら

www.youtube.com


【まとめ】

・フェースをしっかり打ち出したい方向へ合わせる
・切り返しからインパクトに向かってクラブは加速しながら当たる(緩めない)
ストローク中は大きな緩急をつけない
・しっかりリリースする
インパクトの瞬間は基本的にはスクエア、そしてボールの中心をレベルブローで打ち抜く
これらは普遍的なものと考えます。どんな打ち方をするにせよ抑えておかないと理想的な転がりにならないと思われます。


【方法論】

で、どうやるの?という部分ですね。
意図した方向へ真っ直ぐ理想的な転がりで打つ、そのためのインパクトを再現性高く行うための方法論に関しては、人それぞれ、色々なやり方があります。
上記で言ったようなことを抑えられるなら、例えばグリップも、オーバーラッピング、クロスハンド、クロウグリップ、なんでもOKです。
練習してもらうしかありませんが、これを練習する時は、強さとか曲がり幅とか、ましてはカップインとかは考えないで練習します。

 

次の記事では、2、強さ(力感)、3、曲がり幅(ライン読み)を書いていこうと思います。